会社帰りの読書日記、など

アクセスカウンタ

zoom RSS 【読書日記】 残念な人の思考法 (山崎将志)

<<   作成日時 : 2010/04/26 00:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

ビジネスコンサルタントによる、世の中で成功するために必要な、「ものの考え方」の紹介。「残念な人」というワードは、なんとなくイメージがつかみやすく、このタイトル付けは上手い。皆、そうはなりたくないと思うだろうし、もしかすると、自分は違うと思って買う人が多いかもしれないし。

著者の定義による「残念な人」とは、やる気も能力もあるのに結果が出ない人。「もったいない人」とも同義。この定義だとそれなりに前向きな響きもあるが、本書を読み終わって改めて考えると、著者が言いたいのは「ビジネスで成功できない人」のこと。「人生では仕事で成功しないと家庭や趣味の成功もありえない」と言い切る仕事人間の著者だけに、その視点はかなり厳しい。

著者の主張を自分なりに考えると、「成功しない」のは「自分に求められていることを理解していない」から。
 ・自分に与えられた仕事の前提となる目的がわからないから、上司の期待に応えられるような結果がだせない。
 ・周囲の人並みに効率的に仕事ができないと評価されないのに、自分のペースだけで仕事をしてしまう。
 ・顧客は競合相手も含む選択のなかで自分の会社や商品を見ているのに、自社の都合だけで様々なことを考えてしまう。
 ・「役職」には期待される役割がある(例:上司としての、部下への指導・叱責等)ので、自分にとって釈然としないあるいは不得意分野であってもそこは割り切って演ずる必要がある。

仕事を進めるうえでは、直接の成果物を出すことがもちろん重要ではあるが、そのことだけを考えていれば良いわけではない。常に、より効率的なやり方はないか、ほかにプライオリティの高い要素はないか、競合相手はどんなことをしているのか、市場全体の将来像はどうなっているか、などを意識する必要がある。最終的にその仕事が利益(金銭的なものもあるし、人間関係の改善や顧客の満足感など非金銭的なものもある)をもたらすかどうか、そしてかけたコスト(労働、資本)に対してその利益が見合ったものか、ほかの仕事に比べて魅力的な結果になるか、といったことを考えなければならない。

もっといい加減な本かと思っていたのだが、経験を裏づけにしてきちんとした考え方を展開している。うなづけるところも多いし、成功している人はこのように考えているのだろう、ということを知るだけでも参考になる。自分にはできていないと反省させられるところも数々見つかった。

でも、これだけ自信たっぷりの口調で語られると、この人にはコンサルティングを頼みたくない、とも思ってしまう。そんな風に考えること自体、成功することに徹底できていない証拠なのだが。

(日経プレミアシリーズ)



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
人気ブログランキングへ
【読書日記】 残念な人の思考法 (山崎将志) 会社帰りの読書日記、など/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる