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会社帰りの読書日記、など
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50代サラリーマンによる備忘録です
@読書日記(テーマ=本):会社帰りなので文庫・新書が殆どです。内容も少し偏っています・・・
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【読書日記】 近大マグロの奇跡 (林宏樹)

2014/01/03 18:47
近畿大学水産研究所によるクロマグロの完全養殖成功までを、その30年以上による歴史も含めて追ったノンフィクション。

太平洋戦争終了後間もない時期から、水産業の将来を見据えて設置された水産研究所。単に学術的な研究だけでなく、世の中に役に立つものを、という考えにより、ハマチや鯛などの養殖を手がける。そのことにより、水産資源の供給力増加に貢献していく、という発想。

加えて、養殖に成功した魚を市場に出すことで、品質的な向上のきっかけにもなるし、資金的なプラスにもなる。そういった、学術と実社会の融合的な行動様式が、この研究所の特徴。それは、創立者である原田輝雄であり、その後を継いだ熊井英水というリーダーが培ってきたもの。また、彼らをバックアップした近大の世耕総長(2代に及ぶ)の存在が、企業で言うところのオーナーとして、大きく働いた。

養殖による水産資源の確保自体は望ましいことと思うが、本書では効率を上げるものとして描かれている人工飼料等も含めた安全性に対しては、気になるところ。それに敢えてふたをしているのが本書の限界ではあるが、プロジェクトを成功させるための一つの大きな要因が、リーダーのぶれない信念と行動である、ということはよく伝わってくる。

近大マグロを一度味わってみたくなる本。

(新潮文庫)
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【読書日記】 回避性愛着障害 (岡田尊司)

2014/01/03 18:27
発達障害や適応障害などに関する著作のある精神科医による、最近目立つようになってきた人々の「変化」に関する論考。

人と親密になるのを避ける、一人のほうが気楽、仕事でも責任のある立場になりたいとは思わない、失敗を恐れる、といった特徴をもつ人々が増加している、というのが著者の問題意識の出発点。出生率の低下、未婚率の増加など、日本の今後の経済に大きな影響を与えている事象も、経済面や社会的な子育て支援の問題だけではなく、そもそも考え方が変わってきている、というもの。

こういった、人間関係のつながりや責任を避ける傾向を「回避性」の愛着障害と著者は呼ぶが、この背景には、幼少期の両親や周囲の人々との関係において自らの行動が制限されることが多くなっていることや、あるいは、社会全体として人間関係が希薄化しメディアの存在感が増大していることがある。回避型の人間が
親になると、その子供がまた回避性のスタイルを持つようになる、という再生産にもつながっていく。

もちろん、そういった環境で育った人が必ず回避型になるわけでなく、また、大人になってもそのスタイルが変えることもできる。生き物の世話などを通じて頼られることの意味を感じさせる、という重度の愛着障害への療法もあるが、仕事を通じて責任を持つことの意義を感ずること、子供の成長を通じてその喜びを実感すること、など、の経験を通じて人は変わっていける。また、その際、回避性行動の遠因となっている過去の出来事に向き合うことも大切。

実は、自分自身、本書で描かれる「回避性」の行動に当てはまるところが非常に多く、げ、と思いながら読んでいたのだが、その背景に幼少期の育てられ方があるか、というと、やや疑問。育てられ方云々ではなく、成長するなかで、自分の性格が自然に形成されていったというのが実感。この性格、変えていくべきなのか、もっと言うと、変えられるのだろうか・・・。

(光文社新書)




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【読書日記】 2013年の振り返り

2013/12/28 22:54
まだ少し早いけれど、2013年の読書を振り返る。

今年読んだのは97冊。ブログへのアクセス数はどうだったのか、ということでまとめたのが下表。当然、早い時期にアップした記事が有利にはなるのだが、オリコンの年間ランキングもそうだし、ということで。

画像


意外な本が上位に入っている。自分の好みとは正直違うけれど、本が世の中的に人気があったのか、と改めて認識。

では、自分なりに、印象に残った本は、というと、順不同で;

・経済学に何ができるか(猪木武徳)
http://diary-etc.at.webry.info/201302/article_7.html

・新・ローマ帝国衰亡史(南川高志)
http://diary-etc.at.webry.info/201307/article_5.html

・正社員消滅時代の人事改革(今野浩一)
http://diary-etc.at.webry.info/201307/article_3.html

・修業論(内田樹)
http://diary-etc.at.webry.info/201309/article_4.html

・技術者たちの敗戦(前間孝則)
http://diary-etc.at.webry.info/201309/article_8.html

・持たざる国への道(松元崇)
http://diary-etc.at.webry.info/201311/article_2.html

・会社で生きることを決めた君へ(佐々木常夫)
http://diary-etc.at.webry.info/201312/article_3.html

・白夜の大岩壁に挑む(NHK取材班)
http://diary-etc.at.webry.info/201308/article_7.html

・俳優のノート(山崎努)
http://diary-etc.at.webry.info/201311/article_1.html

・地方にこもる若者たち(阿部真大)
http://diary-etc.at.webry.info/201309/article_3.html

こうして挙げると、歴史関連が多いが、一方でどことなく仕事絡みが多くなってしまっている。また、小説がないし、ノンフィクションも多くなく、読書の領域が限定的になっている。

現段階で買い置きが5冊ほどあるが、それも含めて来年はもう少し幅を広げないと。
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【読書日記】 現場主義の競争戦略 (藤本隆弘)

2013/12/28 21:29
「ものづくり」にこだわり、現場の研究と改善推進を続ける教授の講演録。内容自体は、これまでの著作と同様のものであるが、具体論が多く、分かりやすいものになっている。

幾つか、印象に残った内容を。

・比較優位を決めるのは、賃金などコストだけではない。生産性×コスト。中国と日本の賃金差がかつての10倍から縮小しているなかでは、生産性を伸ばすことで、日本の比較優位を確保できる。

・「企業」が全国的存在なのに対し、「現場」は地域密着。雇用確保などのニーズがより切実。そのことが、なりふり構わない努力をすることにつながっているし、それこそが日本の強み。

・そういった日本の現場の強みを理解せず、信ずることもせず、学術的あるいは表面的な議論(日中の賃金格差を考えると精算立地としての日本の存在意義は厳しい、など)に影響される「本部」の存在が日本企業の問題

・とはいえ、日本企業の強みが「擦り合わせ型のものつくり、プロセスつくり」にあることは事実。モジュラー型の産業にとっては厳しいことは認識したうえで、今後の方針を考えるべき。その意味では、「設計の比較優位」があるかどうか、がポイント。家電製品は「設計」ではなく「技術」や「部品」に強みを求めたために厳しい状況に陥り、自動車産業は、ハイブリッドなど「設計」の優位性を維持できていることが現在の競争力確保の要因。

製造業だけでなく、小売りなどサービス業についても、「設計の比較優位」という発想は強い企業、強い産業を見分ける鍵になるように思う。金融などは、米国や欧州などの当局や有力企業がゲームのルールを作っているなかで競争優位を確保する必要があるのかもしれない。

色々と考えるきっかけとなる本。

(新潮新書)
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【読書日記】 「時刻表」はこうしてつくられる (時刻表編集部OB)

2013/12/28 20:43
現在は「JR時刻表」、古くは「弘済出版社の大型時刻表」として知られた、2大時刻表の一つの編集作業をOB が記録したもの。

明治時代の時刻表の歴史から始まり、昭和のダイヤ改正の記録、その際の時刻表編集部の苦労などを、エピソードを交えて語る。電子化された現在の時刻表編集と異なり、物理的に手書きで書いていた原稿作成や写植の作成など、興味深い挿話が多い。

とはいえ、ある種「昔は良かった」「昔はもっと大変だったんだ」という、よくあるおじさん達の苦労話、という趣も否定できず、「今だってそれなりに大変なんです」という現役世代の反発には抗し得ないのでは、という感もある。

おじさん世代に属する自分としては面白かったけれど、幅広く共感を得られるか、は正直疑問。それもある程度織り込んだ本かもしれないが。

(交通新聞社新書)




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【読書日記】 この人に会いたい9 (阿川佐和子)

2013/12/28 20:27
「聞く力」がベストセラーとなった作家が、週刊文春で1000回以上の連載を続ける対談集の文庫化。インタビューアーとしての熟練ぶりが味わえる本。

今回の対談相手も多彩。三浦友和、吉川晃司、内田裕也といった芸能人だけでなく、財界(稲森和夫)、スポーツ(佐々木則夫、小林可夢偉)、海外の政治家(李登輝)、官僚(古賀茂明)など、多様な人たちとの会話が掲載されている。

事前の勉強が大変なのだろうな、と感ずる一方で、それでもうまく進む対談と、どこかぎくしゃく感が残るものがあるのは事実で、難しいことをやっているのだな、とも感ずる。

やっている本人は、もっと厳しく自己評価をしているのではと思うが、そう考えると、厳しいことを20年近くに及んで続けていることに改めて敬意を表したい。

好きだからこそ、というのもあるのだろうな、と思うけれど。

(文春文庫)
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【読書日記】 帝国ホテルの不思議 (村松友視)

2013/12/22 18:55
直木賞作家が、日本有数のホテルの姿を、そこに勤める人たちへのインタビューを通じて描く本。2010年という、帝国ホテル創設120周年に合わせて書かれたものの文庫化。

総支配人、フロント、ベルマン、客室係、エレベーター係、レストランのマネージャー、バーテンダー、宴会場の責任者など、前線で客と対する人たちだけでなく、靴磨き、ランドリー、電話のオペレーター、施設開発・管理といった裏方も取り上げている。

様々な社員の言葉から感じられる、「顧客」に出来るだけのことをしようとする気持ち、自分を磨こうとする気持ちが、ホテルとしての伝統であったり風格を作り上げているのだろう、というのが、まず思うところ。ちょっと綺麗ごと過ぎるのでは、というくらいのエピソードが多いのだが、そんなことを普通に行っているとすれば、それは先輩が後輩に背中を見せることを通じての成果だろう。

そんな、「帝国ホテル」の凄さもさることながら、本書のポイントは、インタビューアーとしての著者の知見や考え方に触れることができるところにある。インタビューの相手の本質を探ろうと、色々な角度からの質問をするほか、掘り当てることのできた本質を、作家としての豊富な語彙やユニークな表現で語る。その技は、さすがにベテランの作家。

材料だけでなく、それを加工する人の力量も、ノンフィクションの質を決めるのだということを改めて感じさせられた本。

オールドインペリアルバーなど、使いこなせるようになりたいもの。

(文春文庫)
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