テーマ:ノンフィクション

【読書日記】 近大マグロの奇跡 (林宏樹)

近畿大学水産研究所によるクロマグロの完全養殖成功までを、その30年以上による歴史も含めて追ったノンフィクション。 太平洋戦争終了後間もない時期から、水産業の将来を見据えて設置された水産研究所。単に学術的な研究だけでなく、世の中に役に立つものを、という考えにより、ハマチや鯛などの養殖を手がける。そのことにより、水産資源の供給力増加に…
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【読書日記】 帝国ホテルの不思議 (村松友視)

直木賞作家が、日本有数のホテルの姿を、そこに勤める人たちへのインタビューを通じて描く本。2010年という、帝国ホテル創設120周年に合わせて書かれたものの文庫化。 総支配人、フロント、ベルマン、客室係、エレベーター係、レストランのマネージャー、バーテンダー、宴会場の責任者など、前線で客と対する人たちだけでなく、靴磨き、ランドリー、…
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【読書日記】 この命、義に捧ぐ (門田隆将)

太平洋戦争終戦後、中国の国共内戦の終盤で、国民党による台湾防衛戦に顧問として参加した旧日本陸軍中将にまつわるノンフィクション。64年前の出来事を、当事者や子孫への取材を通じて明らかにしていく。 太平洋戦争中に北支那方面軍司令官であった根本博中将が主人公。ポツダム宣言受諾後も敢えて軍装解除をせず、攻め込んできたソ連軍を抑え、在留日本…
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【読書日記】 TOKYOオリンピック物語(野地秩嘉)

1964年に開かれた前回の東京オリンピックを、スポーツ選手ではなく、大会を取り巻く様々なプロの姿を描くことによって、日本にとってどんなイベントだったのかを記したノンフィクション。 取り上げられたのは、ポスターやロゴ、ピクトグラムと呼ばれる絵文字などのデザインを統括した亀倉雄策、データ管理システムを作り上げた日本IBMのエンジニア、…
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【読書日記】 俳優のノート (山崎努)

舞台、映画、テレビで活躍する名優による、「役作り」の記録。1998年に新国立劇場で行った「リヤ王」の公演が題材。 公演への出演が決まった、2年前から役作りは始まる。原作を読み、脚本を読み。自らの経験を紐解きながら、新たな解釈を付け加えて行く。ある場面でのリヤ王の感情はどんなものかを考える、という意味で役に没入することもあれば、他の…
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【読書日記】 技術者たちの敗戦 (前間孝則)

日本の戦闘機、造船、鉄道などの技術に関する著作の多いジャーナリストが、戦時に努力を重ねた技術者たちの終戦後の動きを綿密な取材をもとに描く。 零戦の堀越二郎、新幹線の島秀雄、造船業のエキスパートにして電電公社の民営化を果たした真藤恒、レーダー開発の緒方研二、ホンダF1の貢献者中村良夫。この5人を取り上げ、その周辺の人々も含め、時代の…
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【読書日記】 白夜の大岩壁に挑む (NHK取材班)

数々の困難な登山を成し遂げてきたクライマー夫婦の新たな挑戦の記録。 過去の栄光に満ちた成功とともに、凍傷により手足の指をそれぞれに失い、かつてのような力強さや速さは求められなくなった山野井夫妻。奥多摩に暮らし、山を近くに感じつつ、手足にハンディを持ちつつもそれなりの山登り、岩登りのペースをつかみ始める。 そんな夫妻(というよ…
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【読書日記】 ドーバーばばあ (中島久枝)

54歳から67歳の主婦6人によるドーバー海峡横断泳挑戦の記録。その挑戦に興味をもった記録映画の監督が、撮影のかたわらで著したノンフィクション。 挑戦の2年前から本格的な準備を始めるが、メンバーの怪我や病気、家庭事情などによる各種の障害もあり、当然のことながら順風満帆という訳ではない。結局、当初メンバーからは1名交代し、本番を迎える…
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【読書日記】 祖父たちの零戦 (神立尚紀)

元零戦搭乗員の取材と著作を主とするライターが平成22年に発表した作品の文庫化。延べ500人近い海軍関係者(うち300人弱が搭乗員)への取材をもとに、圧倒的な強さを発揮した零戦の初陣から太平洋戦争初期、米国の新鋭機の登場により苦戦を余儀なくされた中期から終戦にかけてを詳細なドキュメントで描く。 特に、進藤三郎と鈴木實という、初期から…
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【読書日記】新聞記者 司馬遼太郎 (産經新聞社)

昭和を代表する国民的作家である司馬遼太郎について、新聞記者時代の姿を、その古巣である産経新聞の有志がまとめたもの。 終戦とともに陸軍の戦車部隊から復員し、紙不足の世相から乱立していた新興新聞社に入社。その後、各種の縁もあり、産経新聞で文化、学芸の分野、あるいは文章家、さらには博覧強記の人物として頭角を現して行く。 その様子を…
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【読書日記】辻井伸行 奇跡の音色 (神原一光)

2009年に米国のコンクールで第一位となり一躍注目を浴びる存在となったピアニスト辻井伸行の成長の記録。盲目というハンディを負って生まれた辻井の天性のピアノの才能を大きく育てた、指導者川上昌裕に焦点を当てている。 東京音大を首席で卒業し、ウイーンの音楽学校でも優秀な成績を修めた川上だが、なぜかコンクールでは好成績と縁がなく、従って世…
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【読書日記】 日本赤軍とのわが「七年戦争」 (佐々淳行)

「危機管理」という言葉を日本に流布した専門家による、70年代の日本赤軍との戦いの記録。警察官僚として、国内警備の担当もしていたが、外事担当であった期間も長く、そうなると海外で起こった日本赤軍のハイジャック事件にも関わりを持つこととなった、というのがその背景。 1970年の「よど号」ハイジャックに始まり、テルアビブ空港での銃乱射、ド…
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【読書日記】 河北新報のいちばん長い日 (河北新報社)

仙台を拠点とする東北の地方紙による、東日本大震災発生後のドキュメンタリー。新聞社自体の行動を記録することで、あの大災害の姿を後世に伝えるものとなっている。 震災後、新聞社自体も大きな被害を受けた。被災地の販売店は津波で失われ、仙台の本社も停電やシステムダウンで編集に支障が出たほか、食料や資材(紙、水、ガソリンなど)の不足により取材…
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【読書日記】 日本型「無私」の経営力 (グロービス経営大学院)

東日本大震災における様々な企業の動きのレポート。危機における企業の動きを見ることにより、その企業のスピリットが分かる。取り上げているのは、全国企業3社(ヤマトホールディングス、富士フィルム、富士通)、東北の有力企業2社(東邦銀行、みちのりホールディングス(福島交通、岩手県北バス))、地場企業1社(八木澤商店)、NGO一団体、の7組織。 …
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【読書日記】 お父さん、フランス外人部隊に入隊します。 (駒村吉重)

ノンフィクションライターによる、突然姿を消して外人部隊に入隊した息子とその父の記録。往復書簡をベースに、両者への取材によりその頃のお互いの様子を再現していく。 大学卒業を目前にして、「卒業旅行でアメリカに行く」と称して姿を消し、かねてから準備していたフランス外人部隊に入隊。大学生活が必ずしも面白いものでなく、ふとしたきっかけで興味…
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【読書日記】星をつくった男 (重松清)

直木賞作家による、一時代を築いた作詞家、阿久悠の伝記。 淡路島で育ち、大学で東京へ、広告代理店に就職した後、放送作家を経て作詞家となり、成功。後年は作家としても活躍、というのが彼の略歴。 そういった成功者の人生を作者がどう切り取るか、というのが興味のあるところだが、やはり、というべきか少年時代にそのポイントを絞っている。必ず…
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【読書日記】 妻を看取る日 (垣添忠夫)

国立がんセンターの総長による、がんに襲われた夫人との闘病と死去後の自身の心境を描いた本。 お子さんがいないこともあり仲の良いご夫妻。著者の総長退任後は夫婦でゆっくりと海外を回って過ごそうと考えていたところに、その1年前に夫人のがんが発覚。治療を続けて軽快したと思っていたが、退任後直ぐに再び悪化。その後の展開は急で、その年の暮れに自…
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【読書日記】 ビヨンド・エジソン (最相葉月)

ノンフィクションライターによる、日本の現役科学者たちの肖像。日本や世界で一流と認められている12人の科学者が、どんな育ち方をし、どのような苦労をして現在に至っているかを、取材をもとに再現している。 新薬の開発、恐竜の研究、砂漠地での食料生産、地震学、言語科学、黄砂の研究など、それぞれの分野で一目を置かれるには、皆それぞれに苦難を越…
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【読書日記】 黒田清 記者魂は死なず (有須和也)

読売新聞大阪本社社会部長として「黒田軍団」と呼ばれる記者集団を率いたジャーナリスト黒田清氏の伝記。 社会部長としての活躍を記した部分はそれほど多くはなく、そこに達するまでの生い立ち・学生時代・記者としての下積み時代などにより焦点を当て、その人間性の成立の背景を理解させようとするとともに、彼の本質がより表れていると見られる退社後の市…
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【読書日記】 貧乏だけど贅沢 (沢木耕太郎)

現代ノンフィクションの第一人者による対談集。80年代から90年代にかけて行われた10本を収めているが、共通する題材は「旅」。 著者自身も旅を多く経験している人ではあるが、対談相手もその意味では豊富。ふっと思い立って成田空港でチケットを買ってしまうという井上陽水から始まり、船を中心に貧乏旅と贅沢旅の双方を味わっている阿川弘之、インド…
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【読書日記】 空白の天気図 (柳田邦男)

日本のノンフィクション界の大御所による、1975年の作品の再文庫化。今回の震災と原発事故をうけ、関連する著作の再版を版元に交渉して実現したプロジェクトの一つ。 題材は、原爆投下後の広島市の様子と、その傷も癒えないないうちに体験した「枕崎台風」による土石流などの被害。さらには、そんななかで気象台の人々がどんな活動をしたかを詳細に描い…
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【読書日記】 サービスの裏方たち (野地秩嘉)

「サービスの達人たち」など、市井の名人にスポットをあてたレポートを続けるノンフィクション作家の作品。今回も、もの造りに携わる人も含め、それぞれの分野で長く活躍してきた人々を紹介する。 今回登場するのは10名。学習院初等科の給食のおばさん、ハマトラで知られるフクゾーの店主、魚肉ソーセージの発明者、クレーンオペレーター、名画の模写絵師…
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【読書日記】 チャイコフスキーコンクール (中村紘子)

日本を代表するピアニストによる、世界的なコンクールの舞台裏を描くエッセイ。 舞台となったのは1986年のチャイコフスキーコンクールだが、1982年の前回大会にやはり審査員として参加した記憶、あるいは自らが1960年代から欧米で教育をうけ、活躍してきた思い出なども踏まえ、クラシック音楽の世界を巡る様々な思いを記していく。 色々…
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【読書日記】 速記者たちの国会秘録 (菊地正憲)

フリージャーナリストによる、国会速記者たちへのインタビューをもとにしたエピソード集。太平洋戦争の終了から1980年代までの動きを記録している。 衆議院、参議院それぞれに所属する速記者の存在はもちろん知ってはいるが、彼ら・彼女らがどんな仕事をし、何を見てきたのか、というのは確かに興味深い題材。本書は、20人以上の速記者経験者への取材…
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【読書日記】 37日間漂流船長 (石川拓治)

2001年に実際に起こった漂流を、その当事者である漁船の船長へのインタビューをもとに再現した本。 漁師の息子として育ったものの、高校卒業後は東京でサラリーマンやタクシー運転手として働いていた主人公が、母親の死去を期に故郷の長崎に戻り、建造後30年という中古の漁船を買い、兼業漁師を開始。 数年が経ち、地上でのアルバイトが一段落…
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【読書日記】 世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか 

タイトルが長すぎて著者名が入らなかったが、著者は岡田芳郎氏。電通で広告マンとして活躍し、本書がノンフィクションとしての第一作。内容は佐藤久一氏の伝記であり、その内容は長すぎる著書名ですべてが説明されている。 山形県酒田市で造り酒屋の御曹司として生まれたものの生家は継がず、自らのやりたいことを行い続けた人物。良家で育った故に芸術や食…
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【読書日記】 冠 廃墟の光 (沢木耕太郎)

ノンフィクションの第一人者による1996年アトランタオリンピックのレポート。全日程を取材したその動きを自身の感情の変化とともに克明に描いている。 冷静な観察が特徴的な沢木作品なのだが、本書では随所に批判的な視点が冷静な観察に加えられる。コカコーラのスポンサーに代表される商業主義が進んだオリンピック自体、カール・ルイスなど自身の記録…
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【読書日記】 甲子園が割れた日 (中村計)

1992年夏の甲子園で起こった、「松井秀喜5連続敬遠」。その当事者達はどんなことを考え、感じ、そしてその後どのように消化してきたのか。試合の10年後から長い期間をかけて取材を行い、2007年に出版されたノンフィクションの文庫化。 石川県の星陵高校と高知県の明徳義塾。各野球部の主要メンバー、監督、部長などに丹念な取材を行なっている。…
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【読書日記】 硫黄島 栗林中将の最期 (梯久美子)

太平洋戦争中の硫黄島防衛日本軍指揮官であった栗林忠道中将を取り上げた「散るぞ悲しき」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した作家による短編集。話題作となった前作の上梓後に入手できた資料や調査した内容をもとに、硫黄島防衛戦にまつわる伝説や伝聞に関する現時点で著者が考える事実を伝えている。 「米軍に降伏しようとして部下に斬られた」という…
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【読書日記】 越境者 松田優作 (松田美智子)

1989年に亡くなった俳優松田優作の評伝。1970年代から80年代初頭までをパートナーとして生活を共にした、最初の妻による記録。 世に出る以前から苦労を共にし、「太陽にほえろ」、「俳優物語」、「蘇る金狼」などで存在感のある俳優として地位を確立していくなかでサポートをしてきた人の記録だけに、松田優作とは彼女にとってどんな人間だったの…
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