【読書日記】 一号線を北上せよ (沢木耕太郎)
ノンフィクション作家沢木耕太郎によるベトナム旅行記。ホーチミンからハノイまで国道1号線をバスで北上したい、という想いに駆られた旅を中心に、その前のホーチミン訪問記や女優高峰秀子との対談が納められている。
いつも思うことながら、彼の旅行記を読むと同じような旅をしたくなる。若い頃の著作でもそうだったが、特に最近のものでは一種の余裕が感じられ、羨ましい。筆者が本書のなかで一人旅の意義として書いているように、自分がコントロールできる範囲をしっかりと把握し、とはいえそこにとどまるのではなく時には少し無理をする。そうすることにより自分の力量がまた少し上がっていく。そんなことを旅のなかで楽しんでいる様子が感じられることが、魅力的に思われる。外形的に同じようなことをするのではなく、自らのポテンシャルを見極めた上で、そのぎりぎりを探るような旅をしてみたいもの。とはいえ、「深夜特急」の影響を受けた若いバックパッカーが増えたように、ベトナムバス旅行の人気も高まるのだろうか。
自らの力量、と言う意味では仕事にもそんなところがあるように感ずる。特にサラリーマンの場合、ポジションは与えられることが多いが、それが最初から自分のコントロール範囲内であることは少ないだろう。新しい業務を自分のコントロール下とするように努力していくわけだが、そのペースが速い人、あるいは広げる余地の大きい人が、いわゆる「能力のある」人。ペースはともかくとして、余地については自分で限界を設けることなく、トライしていくことが大事とはよく言われることだが、実際にはなかなか・・・。日経新聞の「私の履歴書」などを読んでいると世の社長さんたちは皆さん自信満々で生きてきたようにも思えるが、あれは結果的にそうなのか、そういった考え方を出来る人が社長になるのか、どちらなのだろう。
(講談社文庫)
いつも思うことながら、彼の旅行記を読むと同じような旅をしたくなる。若い頃の著作でもそうだったが、特に最近のものでは一種の余裕が感じられ、羨ましい。筆者が本書のなかで一人旅の意義として書いているように、自分がコントロールできる範囲をしっかりと把握し、とはいえそこにとどまるのではなく時には少し無理をする。そうすることにより自分の力量がまた少し上がっていく。そんなことを旅のなかで楽しんでいる様子が感じられることが、魅力的に思われる。外形的に同じようなことをするのではなく、自らのポテンシャルを見極めた上で、そのぎりぎりを探るような旅をしてみたいもの。とはいえ、「深夜特急」の影響を受けた若いバックパッカーが増えたように、ベトナムバス旅行の人気も高まるのだろうか。
自らの力量、と言う意味では仕事にもそんなところがあるように感ずる。特にサラリーマンの場合、ポジションは与えられることが多いが、それが最初から自分のコントロール範囲内であることは少ないだろう。新しい業務を自分のコントロール下とするように努力していくわけだが、そのペースが速い人、あるいは広げる余地の大きい人が、いわゆる「能力のある」人。ペースはともかくとして、余地については自分で限界を設けることなく、トライしていくことが大事とはよく言われることだが、実際にはなかなか・・・。日経新聞の「私の履歴書」などを読んでいると世の社長さんたちは皆さん自信満々で生きてきたようにも思えるが、あれは結果的にそうなのか、そういった考え方を出来る人が社長になるのか、どちらなのだろう。
(講談社文庫)
"【読書日記】 一号線を北上せよ (沢木耕太郎)" へのコメントを書く