【読書日記】 岩城音楽教室 (岩城宏之)
指揮者岩城宏之氏による音楽教育論、ということで買ったのだが、後半三分の一程度は氏お得意の音楽エッセイ(オーケストラの人間模様)になってしまっていた。30年前に書かれたものの文庫化で、固有名詞などで古さを感ずるところもあるのだが(山本直純氏と言っても知らない人も多くなってきたのではないか)、内容や主張は古さを感じない。
氏の主張を記していくと、「音楽は楽しむべきもの、詰め込むべきものではない」、「器用さではなく感性を主張できるように」、「普通の学生として十分以上に知力・体力・感性のある人で音楽的才能のある人間が音楽学校に進むべき」、「演奏力は結局音色」、などとなる。どれもその通りという感じであるが、「演奏力は結局音色」と言われると、努力で何とかなるものではなくなってくる分野に近づくため、厳しい。
たまに演奏会に行ったりもするが、オーケストラの面々はこういった厳しい競争のなかで生き抜いてきた才能の持ち主だということを改めて認識。それでも、客としては「前に聞いた方が良かった。上手くないな」などと思ってしまうのだろうが。プロ野球選手のプレーを見てあれこれ批評するのと一緒か。
30年前からブラボー屋がいたことにも驚いた。
(光文社知恵の森文庫)
氏の主張を記していくと、「音楽は楽しむべきもの、詰め込むべきものではない」、「器用さではなく感性を主張できるように」、「普通の学生として十分以上に知力・体力・感性のある人で音楽的才能のある人間が音楽学校に進むべき」、「演奏力は結局音色」、などとなる。どれもその通りという感じであるが、「演奏力は結局音色」と言われると、努力で何とかなるものではなくなってくる分野に近づくため、厳しい。
たまに演奏会に行ったりもするが、オーケストラの面々はこういった厳しい競争のなかで生き抜いてきた才能の持ち主だということを改めて認識。それでも、客としては「前に聞いた方が良かった。上手くないな」などと思ってしまうのだろうが。プロ野球選手のプレーを見てあれこれ批評するのと一緒か。
30年前からブラボー屋がいたことにも驚いた。
(光文社知恵の森文庫)
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