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【読書日記】 危機の宰相 (沢木耕太郎)

2008/11/27 23:46
沢木耕太郎の初期作品。1977年に雑誌に掲載されたがその後単行本にはならずに来たものを、2006年に加筆、修正をして出版。今回それが文庫化されたもの。

本書のテーマは「日本の黄金時代」とも言える1960年代の経済成長がどのような政策的な背景でもたらされたのかを記すこと。その象徴として池田勇人首相をとりあげ、彼の経済政策である「所得倍増」の立案・実施に絡んだエコノミストである下村治と池田の同志で事務所を主宰した田村敏雄の3人を掘り下げて描く。

3人のなかで実際にインタビューを行えたのは下村だけ、というハンディを持ちながらも、各種の文献や資料を詳細に調査することにより、1960年代の経済成長の裏にあった経済政策のドラマを、その登場人物の人間性も含めてきれいに伝えている。著者もあとがきで書いているが、経済政策のことを書いている割には、スポーツノンフィクションのようなストーリー性とわかりやすさがある。

人を描くことで時代を描こうとするこの作品は今読んでも十分に面白いが、発表された1970年代後半はどうだったのだろうか。少し時代が近すぎて複雑な評価だったのか。著者は同時期に発表した「テロルの決算」の方向に進むことになった、と書いており、より「人」に近づくことになったわけだが、それが自分のなかの問題だけだったのか、周囲の評価も絡んでいたのか、少し気になるところ。

(文春文庫)

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【読書日記】 突破者 (宮崎学)

2008/11/19 01:52
グリコ・森永事件の犯人として警察が本命視していた人物が1996年に書いた自らの50年史。ヤクザ(暴力団というよりは、古い時代のヤクザ)の家に生まれ、社会の底辺で生きつつも良き先輩に影響を受けてマルクス主義に傾倒。持ち前の頭の良さと集中力で早大に進み、学生運動で武闘派として頭角を現す。結局大学は中退し、一時週刊誌の記者として働くも、その後は家業の土建業に携わる。このあたりからは、暴力団やアウトローとの付き合いも多くなり、その後もバブル期の地上げなど、様々な活動を行なってきた。

というのが内容だが、学生運動までとその後では大きく色合いが異なる。学生運動を描く目線は、一種青春期というか、苦味もあるけれどあのころは良かったという感じ。それに対して裏社会とのかかわりを描いている後編は、それぞれの人生の厳しさと直結するだけにそんな甘いトーンはなくなり、厳しさがます。また、著者の日本社会に対する思いも前面に出てきて、読み物としても堅苦しくなる。

全編を通じ、著者が「スマート」な頭と「ホット」な心と行動力を持った人間であることは伝わってくる。ただし、これはどんな自伝でもそうなのだが、自己弁護的な記述もそこここにあるため、関係者の証言も聞いてみたい気がする。一つだけ言えるのは、著者を「戦後社会のひずみが生み出した犠牲者」とか、「マルクス主義の実践者」などといって美化したりもちあげたりはすべきでないということ。マスコミにはそんなことをしそうな感じもあるので。

(新潮文庫)
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【読書日記】 凍 (沢木耕太郎)

2008/11/02 21:15
現在のノンフィクション界における第一人者による、世界的に知られる日本人クライマー夫妻を題材にした作品。大変な苦戦となった2002年のギャチュンカン登頂を中心に描いているが、それまでの彼らの生き方と、下山後の暮らしで変わったこと、変わらなかったことにも触れ、読者に主人公の人生観をより深く理解させることに成功している。

主人公である山野井夫妻は、新聞報道やNHKドキュメントでの取材などでその活躍は知っていたが、本当に世界の登山界でも有数の存在であることは初めて認識した。そんな彼らの凄さを、ギャチュンカン登頂の一挙手一投足を描くことで伝えようとしてるわけだが、臨場感のある文章により彼らがどんなことを感じどんなことを考えて登山をしていたのかが、非常によく
感じられる。

クライマーに必要なことは、体力やクライミングの技術だけでなく、先を読む洞察力と集中力、さらにはそんな体力と集中を持続させられる能力。非常に総合的な人間の力が要求されるわけで、そのような世界でワールドクラスの存在にある日本人がいること、さらにはそれが夫妻としておられることが非常に誇らしく思える。日本における存在感がそれほど大きくないのは、日本社会の限界を示しているようでさびしくもあるが。

それにしても、本書を通じて感じていたのは著者のノンフィクションライターとしての腕。「1号線を北上せよ」などを読むと、もう本気のノンフィクションは書けなくなったのではと危惧していたのだが、本作は凄い。著者を殆ど登場させず、主人公の視点での描写を中心にしたこともあるのだろうが、主人公に同化するまでの綿密な取材と消化を行なえていることが、本書の成功の第一の要因。経験の無いはずのクライミングを理解していること、取材をうけた主人公からそれだけの信頼を得られていること、そしてそんな深い取材をしているはずなのにその苦労やエピソードをあまり前面に出していないことなど、さすが。マスコミ受けしている若手や中堅のスポーツノンフィクションライターにも是非読んで欲しいもの。

(新潮新書)
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【読書日記】 加油・・・・・・! (重松清)

2008/10/28 22:23
多彩な作品を生み出している油の乗った作家による、北京オリンピックを題材にした中国の観察記。今年8月の五輪開催期間の行動を軸に、それまでに何度か取材した北京以外の地の記録も交えている。

オリンピックの観戦記というのではなく、街の人、観客たち、ボランティア、警察官などを観察することで、全体像ではなく個別の姿としての中国を捉えようとしている。「国家」としての中国ではなく、「個人」としての中国を理解しようとしている、といっても良い。

基本的なスタンスとして全体主義や横並びを嫌う著者にとって、中国も個人のレベルまでミクロに観察すればそんなに日本と変わるものではなく、「中国人とは」とか「中国は」とか十把一絡げに言えるものではない、ということを確認したいがための旅。その意味では、「市民レベルでは変な人ばかりではない」という楽観主義に近いものがあり、飛躍して言えば非武装中立を主張する立場とも通ずる。

朝日新聞らしいといえばそうなのだが、それが職業作家としての著者の仮面なのか、本音なのか。読者のニーズに応えるというのがプロのライターだとすれば、前者のように思えるのだが、どうだろうか。

(朝日新書)
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【読書日記】 記者になりたい (池上彰)

2008/09/04 21:39
もとNHKの記者・キャスターの自叙伝。「こどもニュース」の父親役として、様々なニュースをわかりやすく説明することで知られ、NHK退社後も民法番組にコメンテーターとして出演しているほか、現代史に関する著書も出版している。

そんな著者が、そもそもNHKに入ったのは記者、それも地方記者に憧れて、というのがやや意外だった。「取材すること、知ること」よりも「知らせること、伝えること」を重視している人、という印象が強かったのだが、その記者としての知見がその後生きてきたのだろう。

松江市への配属、呉への転属後、東京社会部へと転勤し、事件記者として名を馳せ、その後キャスターとして指名されるが、最初は嫌だったという。取材現場に居続けていたいという考えからだが、キャスターとして分かりやすく伝えることに目覚め、周囲からも評価されてその生活が16年に及ぶ。普通ならその路線で行き続けるのではと思うが、やはり記者として生きたいという考えからNHKを退社。というのがあらすじ。

記者へのこだわりの強さが印象的なのと同時に、周囲の立場にとって行動できることがあらゆる面でプラスになることも感ずる。相手への気配りがあれば取材時に取材対象を傷つけることはなく、また聞き手を意識すればこそわかりやすい伝え方ができるようになる。

理屈はわかるが、それを継続して行なえることが才能なのだろう。若干わざとらしい感じもし、NHKっぽいにおいの強いひとだが、今後その色彩が変わってくるだろうか。

(新潮文庫)

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【読書日記】 ジャーナリズム崩壊 (上杉隆)

2008/08/29 23:42
「官邸崩壊」などの政治に関する著作で知られるフリージャーナリストによる、日本の報道界のおかしなところを追求した本。

その批判の根本は「記者クラブ制度」。加入会社だけに記者会見や単独インタビューを許し、加入に当たっては日本の会社に属する人間を優先する、などの閉鎖性と、閉鎖的なことがもたらしたライバル記者間の馴れ合い体質など、世界的な基準でいえば彼らはジャーナリストとは言えない、と主張する。

ニューヨークタイムズに所属したことのある著者の「世界」の基準が同紙だけなような気がするとか、なぜにそこまで攻撃的になるのだろう(弱みがあるのか?)という難点もあるが、主張には一定の正当性を感ずる。新聞社の権力性を、新聞記者が認識していない、というのには、非常に納得できるし。

ニューヨークタイムズの東京支局長が言ったという、「事件を一刻も早く伝えるのは通信社の仕事、事件の内容・背景を把握・分析して伝えるべき価値があるかどうかを判断して報道するのが新聞社の仕事」というのは、日米の記者の違いをよくあらわしているように思う。

本人自身が名声を得た時にも、本人への主張に正々堂々と応ずる姿勢を維持できているかどうかで、著者が本物かどうかは決まるのだろう。

(幻冬舎新書)
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【読書日記】 プリズン・ガール (有村朋美)

2008/08/21 23:57
麻薬密売組織との関与の容疑で米国で逮捕された20代女性による、2年弱の刑務所生活の記録。普段なら買わないようなイラストの表紙だったが、ぱらぱらとめくると飾りのない文章で読めそうだったので購入。

読後の感想は、これはどこまで本当の話しだろうか、というもの。ロシアマフィアの男性との出会いとFBIによる逮捕、刑務所生活のなかでの多くのユニークな囚人たちとの出会いと交流、そのなかでも日本語講師やピアノ講師として生活のリズムをとりもどしていく過程など、とにかく全ての題材がドラマチック。文章はうまいわけではないが、よくありがちな過剰に感傷的になるようなこともなく、材料の力を削ぐことなく読者に伝えている。この作者の第2作はないだろうが、これだけインパクトのあるノンフィクションを出されると、同業者としてはつらいだろうなと思う。

もうひとつ感じたのは、米国の刑務所が開放的なこと。凶悪犯を収容する刑務所でないから、ということもあるのだろうが、日中は活動が自由だったり、自炊も可能だったりと、本で読む日本の刑務所(この本など)の軍隊的な規律の厳しさとは大違い。政府の方針に加え、やはり国民性の違いによるのだろう。どっちが良い、という話ではないが。

(新潮文庫)
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【読書日記】 散るぞ悲しき (梯久美子)

2008/08/15 21:50
太平洋戦争末期の激戦地、硫黄島の日本陸軍総指揮官であった栗林中将(没後大将に)を題材にしたノンフィクション。暖かく温厚な家庭人としての中将と、冷徹な計算をもって米軍に最大級の損害を被らせた戦術家・指揮官としての姿、双方を描くことにより、戦争というものの厳しさを伝えている。

遺族などへの直接取材や、戦地からの手紙などの一次資料に丹念にあたることにより、必死の戦いへの準備がどのように行なわれたのか、そのなかで兵士たちがどのように過ごしていたのかが鮮明になる。水や食料が不足し、暑さや資材不足にも苦しめられるなかでも、兵士たちの士気は旺盛だった。これは、「硫黄島での抵抗を続けることにより、米国の本土空襲を少しでも遅らせることができる」という戦略目的が末端まで徹底できていたこと、加えて兵士と同じ食事をとるなど率先垂範の姿勢をとった指揮官への信頼が高かったこと、などによるのだろう。

ただし、戦略的には硫黄島への補給は既に途絶えがちであり、航空機や武器も十分には与えることができない、という状態であり、その抵抗も時間稼ぎの意味しかもっていない。それらの現実を踏まえても硫黄島部隊に防衛を命じた陸軍中枢の戦略のなさの前では、すぐれた戦術も結果をもたらさなかった。

とはいえ、その戦いに対する畏怖の念は米軍のなかで高く、硫黄島の兵士や栗林中将への敬意が払われるようになっているのは、せめてもの慰め。

44歳で召集され、この島で亡くなった銀行員の挿話には胸をつかれるものがあった。

(新潮文庫)
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【読書日記】 クルマ界のすごい12人 (小沢コージ)

2008/06/27 22:08
自動車業界のユニークな人物を紹介する本。自動車業界といっても大手メーカーではなく、中古車販売、ホイール製造、ゲームソフト、チューナーなど、いわば周辺の人々。

自動車に関するものが題材ではあるが、主題は人物。多くは自らビジネスを立ち上げて成功にもっていった人々だけに、そのプロセスはドラマチック。熱心さ、集中力、そして運と才能。そういったものがすべての物語に共通しているし、これは自動車関連に限ったことではない。

読んでいて元気になる話が揃っており、「プロジェクトX」的でもある。深みは無いけれど悪くはない。著者は自動車ジャーナリストで、軽薄な感じのエッセイの印象があったのだが、本書はきちんとした出来上がりになっている。

(新潮新書)
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【読書日記】 ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (ランス・アームストロング)

2008/06/25 22:29
伝説の自転車選手による自伝。決して恵まれていなかった少年時代から、トライアスロンや自転車で頭角を現し、21歳で世界選手権に優勝するなど順調に進んでいたが、25歳で睾丸癌を発病。生存率10%以下、という状況から積極的な治療で生還し、さらに驚くべきことに2年弱で自転車レースに復帰。発病前よりも強さを増して、最も有名なレースである「ツール・ド・フランス」に優勝するまでを描いている。また、本書のあとの話となるが、彼はその後ツールの7連覇を達成し、2005年に引退。

自転車レースの駆け引きなどに関するドキュメント、としての面白さもあるが、本書の特質は彼の内面がビビッドに描かれていること。頭角を現してから発病前の天狗になったような強気の姿勢。病気を知り、治療を始めるなかでの恐怖と、打ち勝とうという強い思い。寛解してから再発を恐れる不安定な心理。自転車レースに復帰したものの打ち込めない思いから、あるきっかけで自転車に没入できるようになった復活期。一つの本のなかで、無鉄砲な若者が成熟した青年になっていく様を読むことができる、そんな感想をもつ。

本人の見かたで書かれた本なので、スポンサーや契約を解除された前所属チームとの軋轢などは、やや割り引いて読む必要もあるのだろう。それでも、自転車レースそのもののドラマチックさと、それを大きく上回る彼の成長のドラマを、読みやすい翻訳で楽しむことができ、お勧め。

(講談社文庫)


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タイトル 日 時
【読書日記】 元アイドル! (吉田豪)
「プロインタビューアー」による、アイドルとして世に知られた人々のインタビュー集。本編は、1980年代から90年代にかけて活躍した女性アイドル編。時代的には自分よりやや下の世代にあたるため、名前は知っているがそれほど詳しくはない、という人たちが取り上げられている。 ...続きを見る

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2008/06/12 22:33
【読書日記】 たった一人の再挑戦 (加藤仁)
「50代早期退職者の行動ファイル」という副題のとおり、様々な理由でサラリーマンとしてのキャリアを返ることを決意した36名の記録。単行本が出版されてから5年経っているため、今回の文庫化では、それぞれのその後についても付記されている。 ...続きを見る

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2008/05/21 21:44
【読書日記】 裏方 (木村公一)
「プロ野球職人伝説」という副題の通り、ノンフィクションライターによるプロ野球の裏方に関するルポルタージュ。審判、トレーナー、グラウンドキーパー、ブルペンコーチ、グラブメーカー、スコアラー、スカウト、と7名の職人を採り上げて、彼らの歩んできた職人としての人生を描く。 ...続きを見る

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2008/04/19 19:48
【読書日記】 松本清張への召集令状 (森史郎)
もと文芸誌の編集者にして、現在は戦史に関する著作を出版している作家による、松本清張論。40代にして初めて世に認められ、その後精力的かつ挑戦的な著作活動を行なった松本清張の、「権力への抵抗」が何に由来するものか、をテーマにしている。 ...続きを見る

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2008/04/08 23:31
【読書日記】 見習いドクター、患者に学ぶ (林大地)
大学中退後語学留学していた英国で医学校への入学を目指し、見事合格した若者による、英国医学教育の記録。 ...続きを見る

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2008/03/11 21:40
【読書日記】 獄窓記 (山本譲司)
秘書給与詐取容疑で逮捕され、実刑判決を受けて1年強を刑務所で過ごした元衆議院議員によるその記録。 ...続きを見る

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2008/02/13 22:17
【読書日記】 ホンダ神話T (佐藤正明)
先に文庫化された「ホンダ神話U」の前編にあたる自動車会社ホンダのヒストリー。本編では、創業者が活躍して一流企業の仲間入りを果たすまでと、その後集団指導体制に移行していく様を描いている。 ...続きを見る

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2008/01/27 23:51
【読書日記】 兵士を追え (杉山隆男)
自衛隊員への現場取材を通じて素顔の自衛隊を描き続けているノンフィクション作家のシリーズ第3作。今回は海上自衛隊、特に潜水艦部隊と対潜哨戒機に焦点を当てている。 ...続きを見る

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2007/11/23 22:05
【読書日記】 東京大学応援部物語 (最相葉月)
タイトルの通り、東京大学応援部の1年間を追ったノンフィクション。東京六大学野球における神宮での野球部の応援を中心に、厳しい合宿や普段の練習などに密着し、「勝つこと」で報われることの少ない彼ら・彼女らが何を考えて応援を行っているのか、を探る。 ...続きを見る

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2007/11/19 19:52
【読書日記】 私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。 (島村英紀)
前国立局地研究所所長である地球物理学者による獄中、正確には容疑者として拘置所で過ごした170日間の記録。 ...続きを見る

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2007/11/09 00:06
【読書日記】 「夢の超特急」、走る (碇義朗)
今年で開業43年になる東海道新幹線の完成までを描いたノンフィクション。戦前の弾丸列車計画、戦後の復興と輸送力増強の流れにも触れることにより、新幹線が生まれるに至った背景も含めて、奥行きをもった作品となっている。 ...続きを見る

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2007/10/21 17:03
【読書日記】 夏彦の影法師 (山本伊吾)
辛口のコラムで知られた山本夏彦の子息が、遺された手帳をもとに父親の姿を描いた本。 ...続きを見る

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2007/10/12 22:30
【読書日記】 生物と無生物のあいだ (福岡伸一)
分子生物学者が、「生命とは何か?」という疑問に対して学者たちが行ってきたことを、分かりやすく語った著作。 ...続きを見る

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2007/09/24 18:59
【読書日記】 僕がテレビ屋サトーです (佐藤孝吉)
1960年代から90年代まで日本テレビで活躍したディレクターによる、その活動の記録。ドラマのアシスタントから始まり、ドキュメンタリー畑へ異動。そのなかでビートルズ来日、エジプトでのピラミッド建設、空母エンタープライズの同乗取材、「ウルトラクイズ」、マイケルジャクソン来日、「はじめてのおつかい」・・・と様々な番組に取り組み、成功させてきた人。 ...続きを見る

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2007/08/13 22:35
【読書日記】 オリンピア ナチスの森で (沢木耕太郎)
ノンフィクション作家沢木耕太郎による1936年ベルリンオリンピックのルポルタージュ。同オリンピックの記録映画である「オリンピア」とその監督のレニ・リーフェンシュタールを一つの切り口とし、日本人選手の活躍ぶりを伝える。 ...続きを見る

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2007/08/06 11:28
【読書日記】 ホンダ神話U (佐藤正明)
もと日経新聞記者のノンフィクション作家による、1990年代以後のホンダの経営を追った本。ホンダや他の自動車メーカー首脳への取材をもとに臨場感のある描写が続き、硬い文体の割には読むのに苦労しない。 ...続きを見る

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2007/06/17 00:01
【読書日記】 赤塚不二夫のことを書いたのだ!! (武居俊樹)
35年以上の付き合いになる担当編集者が書いた、漫画家赤塚不二夫の記録。 ...続きを見る

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2007/05/22 21:14
【読書日記】 下山事件 (森達也)
戦後の謎の一つとして知られる下山事件について、映像畑のフリージャーナリストが記したノンフィクション。事件そのものの謎解きと、その取材活動における様々な出来事が同時進行で語られ、臨場感に富んだレポートになっている。 ...続きを見る

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2006/11/04 18:32
【読書日記】 無名 (沢木耕太郎)
老父の入院・看護・退院・死、という出来事を通じ、父親の人生や生き方を確認しようとし、かつそうすることで自らにとって父親の存在がどういうものであったのかを思い知ることになる、そんな心の動きを静謐な筆致で描いたもの。 ...続きを見る

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2006/08/27 13:24
【読書日記】 隠された証言 (藤田日出男)
1985年8月の日航機墜落事故に関する告発書。著者は日航の元パイロットで、現役当時から独自に事故調査への関与を続けてきた人物。 ...続きを見る

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2006/08/05 16:49
【読書日記】 焼け跡の青春・佐々淳行 (佐々淳行)
文春文庫の戦争関係新刊書の3冊目。警察OBにして危機管理の専門家である著者による、昭和20年代の記録。中学生から旧制高校、大学と進み、警察に入るまでを描く。 ...続きを見る

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2006/07/21 21:55
【読書日記】 パリヘ行った妻と娘 (近藤紘一)
「サイゴンから来た妻と娘」 、「バンコクの妻と娘」 に続く、サンケイ新聞記者近藤紘一による著作。第1作から13年以上経ち、幼かった「娘」も23歳。パリでフランスの高等教育過程を進み、大学進学資格を得るまでとなる。「妻」の方は相変わらず奔放に暮らしつつも、娘が離れていくのが寂しくもあり、亭主に無断でパリにアパートを購入。そんななかで亭主は体調を崩すも何とか仕事をこなし、婚約することになった「娘」とパリでの生活を楽しむ「妻」を温かく見守る。 ...続きを見る

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2006/07/13 22:15
【読書日記】 蒲田戦記 (佐佐木吉之助)
書店でめぼしい新刊本がなく、書棚を眺めていたら何となく目に入り、題名が気になって購入。バブル期に不動産王として名を馳せ、崩壊後はA級戦犯としてマスコミや世論の攻撃の的となった桃源社の社長による当時の記録。2001年に出版されたもの。 ...続きを見る

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2006/07/06 22:04
【読書日記】 バンコクの妻と娘 (近藤紘一)
「サイゴンから来た妻と娘」の続編。前作から四年後、サンケイ新聞記者である著者はバンコク支局勤務となり「妻」とともに赴任し、18歳になった「娘」は日本にひとり残る。半年間、バンコクと東京での離れた生活の後、結局「娘」もバンコクに移り、3人での生活が再び始まる・・・。 ...続きを見る

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2006/06/15 22:27
【読書日記】 サイゴンから来た妻と娘 (近藤紘一)
沢木耕太郎の「一号線を北上せよ」に著者の名前が出ていたので懐かしくなり、書店を探したら絶版にもなっていなかったので購入した本。サンケイ新聞記者の著者が、ベトナム戦争末期のサイゴン駐在時代にベトナム人母娘と家族として過ごすこととなり、その後南ベトナム敗戦とともに日本で暮らすようになった姿を、明るい筆致で描いている。 ...続きを見る

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2006/06/13 21:58
【読書日記】 一号線を北上せよ (沢木耕太郎)
ノンフィクション作家沢木耕太郎によるベトナム旅行記。ホーチミンからハノイまで国道1号線をバスで北上したい、という想いに駆られた旅を中心に、その前のホーチミン訪問記や女優高峰秀子との対談が納められている。 ...続きを見る

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2006/05/27 13:36
【読書日記】 杯(カップ)−緑の海へ− (沢木耕太郎)
自分にとっての「作品が出たら必ず買う」作家の一人である沢木耕太郎による、2002年サッカーワールドカップのルポルタージュ。大会中は韓国に拠点を構え、交通手段を駆使して日韓各地での試合を追う様子が、著者らしい抑制の効いた、かつポイントを衝いた文体で描かれている。 ...続きを見る

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2006/05/05 23:17
【読書日記】 絶対音感 (最相葉月)
98年に発表されたノンフィクションの文庫化。「絶対音感」というものの正体を探ることから始まり、最終的には「人間の知覚とは何か」、「音楽とは何か」、という疑問まで到達する。多数の音楽家に対する調査だけではなく、脳科学の専門家へのインタビューも交え、著者の関心が最初のポイントからその周辺に大きく膨らんでいく形で構成されている。内容や文体は必ずしも読みやすいものではないが、読者にとっても興味が持続する形の構成が上手い。発表された当初から気になっていたのに読み損ねていた本であったが、その意味では期待通り... ...続きを見る

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2006/04/29 14:39
【読書日記】 ”旭山動物園”革命 (小菅正夫)
ユニークな展示法が話題を呼び、夏期の入場者が上野動物園を越える人気となった北海道旭川市の旭山動物園の園長による、現在の成功に至る歩み。昨夏に行ったが、確かに展示法が面白く、動物のさまざまな姿を見ることが出来、人気を集めるのもよく分かる。これ以上入場者が増えると見にくくなってしまうのでは、というのが心配。 ...続きを見る

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2006/02/20 00:00
【読書日記】 ニッポンの課長 (重松清)
日本各地の課長さん21人のインタビュー。りそな銀行や関西さわやか銀行から、各地の「村おこし」課長まで、さまざまな職種の方が登場する。年齢的にも40台が中心ではあるが30代前半から50代後半までバラエティに富んでいる。 ...続きを見る

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2006/01/30 00:00
【読書日記】 ニッポンの単身赴任 (重松清)
  直木賞作家重松清による、札幌、福岡、上海、南極などへの単身赴任者を訪ねたルポ。重松清は確か同年生まれで、「定年ゴジラ」から読み始めた。両親が30代から50代の家族を親からみたり、子供から見たり、様々な視点で色々な作品を創りだしている。結構熱心に読んでいたのだが、さすがにここ2−3年は作風に飽きてきたせいもあり、新しい作品が文庫に入っても読んでいなかった。 ...続きを見る

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2005/10/19 00:00
【読書日記】 清張さんと司馬さん (半藤一利)
文芸春秋社の編集者であった著者が、昭和30年代後半から50年代にかけての国民作家二人、松本清張・司馬遼太郎との付き合いを語ったもの。深くかつ長期間の接触のなかで感じとった二人の思考や様々な著作の背景を、自身も明治から昭和初期の歴史に詳しい著者の視点から分析しており、面白く読んだ。 ...続きを見る

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2005/10/11 00:00
【読書日記】 鎮魂 吉田満とその時代 (粕谷一希)
「戦艦大和ノ最期」の著者であり、戦後は日銀に勤め国庫局長、監事を歴任した吉田満の生涯を描いた書。彼の人生を描くことにより、著者自身も含む「大正生まれの戦中派」の心情の背景にある、彼らの過ごした時代を若い世代に理解してもらおうという意図も感じられる。 ...続きを見る

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2005/08/08 00:00
【読書日記】 江戸っ子長さんの舶来屋一代記 (茂登山長市郎)
銀座に店を構えて50年の高級洋品店主人が自らの人生を振り返った「私の履歴書」。エルメスやグッチ、ロエベを昭和30年代に日本へ紹介するまでの動きなど、日本におけるブランド品の歴史を知ることが出来る書でもあるが、それよりは「商売とは」、「人生とは」といった教訓が語られている。それがうるさいと感ずる人もあるかもしれないが、聞き書きの形をとっていて読みやすいことに加え、江戸っ子のせいかあるいは84歳という年齢のせいか押し付けがましさが少ないため、自分にはそれほど抵抗感なく読めた。 ...続きを見る

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2005/08/03 00:00

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