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人材育成に造詣の深い経営コンサルタントによる、変化しつつある人材像の紹介とその変化に対応するマネジメントへのヒントを記したレポート。 ここで「ネコ型社員」と呼んでいる社員は、自分を高めることに意欲を持ち仕事もきちんと成し遂げていくが、会社に対する忠誠や社内での上昇志向には興味を持たないタイプ。旧来のマネジメントでは、出世意欲があることを前提に様々な飴と鞭を使ったり、親密さを増すことによって一体感を醸成していくわけだが、「ネコ型」の場合にはそういったことにあまり興味をしめさない。嫌っているわけでなく、勝手にさせてもらうことがありがたい、という考えで、経営陣にとっては扱いにくく感じられる。 著者の主張は、そういったタイプが今後も増えていくのではないか、ということ。日本の成長が見えにくくなってきたなかで、平坦な生活を求める人間が増えていくとの見立て。自分自身としても、出世という意味での上昇志向はあまりないし、自分の好きなこと・得意な仕事をしていくこと、そのレベルを上げていくことが出来れば満足、と思う。 そういうタイプの人間が以前に比べて増えていることは確かだろうし、著者もそれを奨励しているようにも思うのだが、一方でそういった人をマネージする人たちがいないと会社や社会はやっていけない。本書でも、「ネコ型人間」をマネージするには、ということで一章を設けているが、常にマネージメント層を目指す人間がいることを想定しているのは、やや甘いようにも思う。それでも、「認められる力」の主張よりは自分にとっては飲み込みやすい。著者の世代の差だろうか。 もう一つ、旧来の日本のマネジメントの悪い典型として「内弁慶」というのを挙げていたが、これには頷ける。そうすると、自分はネコ型志向だが内弁慶ということで、「偽ネコ」という一番使えないカテゴリに入ることになる。ちょっと情けないのでどちらを徹底するか、意識して変えていかねば。 (新潮新書) |
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