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もと朝日新聞ローマ支局長による、ローマ法王庁のしくみや最近の動きの記録。非キリスト教国の日本ではあまり知られていない組織のことをまとめた本を持っておきたくて買ったもの。 そんな自分の期待に比べると、やや焦点が現代(現在のベネディクト16世とその前のヨハネパウロ二世)に偏っていることや、国際政治における存在感や影響力といったところへの言及が少なかったことなど、正直なところ不満も残る。とはいえ、行政府としてのローマ法王庁と国家としてのバチカン市国の組織内容や、バチカン市国の成立は80年前に過ぎないことなど、改めて確認できたことも多かった。 イスラム教やユダヤ教の原理主義的な動きが目立ち、「宗教の世紀」といった言い方もされるが、今のところ世界で最も多い人口を誇るキリスト教くらいは、冷静かつ懐の深い存在であってほしいと思う。教義的には超保守的とされる現法皇だが、対他宗教では余裕をもてるだろうか。そんなことが気になっている。 (岩波新書) |
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