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潜水艦戦を題材にし続ける作者による軍事サスペンス。これまで読んだのは第2次大戦の史実をもとにしたものだったが、今回は現代の海上自衛隊潜水艦を舞台にした完全なフィクション。北朝鮮勢力による対日核テロ、中国と日本等との微妙な関係を背景に、中国海軍潜水艦と海上自衛隊潜水艦の死力を尽くした闘いが描かれる。 史実をもとにしていないためか、プロットや伏線が自由に展開されており、よりエンタテインメントらしい作品に仕上がっている。潜水艦同士が、魚雷攻撃による撃沈ではなく行動の自由を奪うことを目的に闘う、という設定にもっていけたことが、本作の成功要因だろう。それによって、戦闘機同士のドッグファイトのような描写が行えている。 それにしても、こういったエンタテインメントは会社帰りにちびちびと読むのではなく、一気に読了したほうが楽しい。自分にしても、珍しく土日に時間をとって読んでしまった。角川文庫ではあと2作あるようだが、これも週末用の作品となるだろうか。 (角川文庫) |
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